『海を見た日』を読む

アメリカの里親家庭の主に子どもたちを描いた小説『海を見た日』(M・G・ヘネシー著、すずき出版)を読む。先に書いた児童文学者のお勧めの一冊。先の『わたしが鳥になる日』が今年3月発行で、この『海を見た日』が昨年5月の発行。

子どもの養育をしない里親家庭。4人の子どもたちが暮らす。そのうちの一人の子どもの実母を探す冒険の旅に出る。結果としては4人で。

その結果として大きな気づきを得る。里親自身にとっても。そんな内容の小説。作者はあとがきで「アメリカの里親制度(そして、それがうまくいっていない事実)は、私にとって、大変切実で、重要な問題です」と書いている。