『Q&A里親養育を知るための基礎知識』の24問目は、「自立に向けた養育課題について教えてください」というもの。アン基金をやっていた坂本和子さんが答えている。坂本さんは無くなる3月くらい前に会っていて、急に亡くなった印象がある。
「里親養育とは、有効なネットワークをつないでいくソーシャルワーク的な側面と、子どもの心理的な部分に対応する側面と、二つの異なった側面を同時に進行させていくことです」と始める。そして、自立の課題として、①自分は望まれて生まれたのか、という疑問に付き合う必要がある。②同じ仲間がいるという安心感を与える。③社会に乗り出していく術。④社会で決まっているルールを理解して実践していく術。⑤自分の目標、職業・進路選択を決定する情報を集める。⑥現代社会特有の課題。これはケータイや悪徳商法、ITや金融関係、と書いている。
親と名の付く人を避ける思春期真っただ中の子どもには、第三者的立場の関係機関が行う自立支援プログラムを使うのもいいとして当時の機関を紹介している。
