市民と要保護児童の距離

クリスマス、お正月、マスコミでは施設の子どもたちにさまざまなプレゼントが届いたという報道が相次ぐ。かわいそうな子どもたちにできるだけの愛を送りたい、ということだろう。

里親家庭にもそうした子どもがいる。かわいそうな子どもといった視線は向けられなくてもいいが、関心はもってくれて、温かく見守ってほしいものだ。

虐待されていた子どもが保護されて、近所の人たちは「よかった」と喜ぶが、子どものその後に関心を持つ人はどれだけいるのだろう。10数年も前だから、いまは違うのだろうし違うとも思いたいが、市役所の職員に保護された子どものことを聞いたら、県の子どもになったから分からない、との返事。子どもに、市の子ども県の子どもというのがあるのだろうか。

この反応、県から市に来る場合もあるのだろう。里親家庭に来た子どもは県の子どもという認識だろうから、市の行政では親身になってくれない。子どもの福祉の大半は市にあるにもかかわらず。

新年の雑感。