里親希望者の相談窓口

今日の新聞には、全面広告で里親、養子縁組の募集広告が出ていた。募集広告そのものはいいと思うんだけれど、興味を持った人が具体的に聞いてみたい人はどうしたらいいんだろう。

広告中にはインターネットで全国児童相談所一覧を検索するようにとある。自分の住んでいるエリアの児童相談所を調べて、電話をしろ、と。まだ里親になるか分からない人に十分時間をとって説明してくれる児童相談所がどれだけあるだろう、と思わずにはいられない。もっとはっきり言うと、国は里親を増やそうとしているが、現場では子どもを電話一本で受け入れてくれる施設の方がラクという児童相談所も多い。そこまでいかなくても、ゆっくり説明をする時間が職員にあるだろうか。

東京・青山で児童相談所の設置に反対している人たちもいる。あの説明会で分かったことは、児童相談所がきちんと理解されていないことだ。そうしたところに電話をするような案内が出ても、躊躇する人の方が多いのではないか。

大々的に里親や養子縁組家庭を増やそうと思うなら、それ専用のワンストップの電話窓口を設けるべきだろう。まず、里親制度の説明をきちんとして、理解してもらってから児童相談所につなぐべきだと思う。

里親礼賛の広告と、児童相談所への問い合わせには距離がありすぎる。