一時保護一択について

日本では15歳以上の子どもについては、一時保護する際に本人の意見を聞くことにしている。そこで、一時保護所に入所するのを嫌がったらどうしたらいいのだろう。一時保護をされる子どもにはリピーターが多い。あんな閉鎖空間には行きたくない、とか、貧困生活にあっても親と暮らしたい、など。

12月27日の読売新聞によると、子どもの安全の方が大事なので入所させる、としている。嫌がっても入所させるのが正しいというわけだ。先日の大谷さんを囲む会でも話したのだが、社会的養護の非施設化については進もうとしているが一時保護所の非施設化についても進めるべきなのではないか。明快な回答はもらえなかったが、欧米の子どもの本(紅のトキの空)を読んだりしていると、一時保護に家庭が使われている。(日本でも里親家庭が使われたりしているがそれは一時保護所が満杯だから)

日本の一時保護は混合処遇と言われている。非行児童も発達障害の子どもも虐待を受けた子どもも一緒。一時保護のときは子どもにとってもっともしんどい時期である。配慮してあげる必要がある時期だ。集団養育ではない環境を提供してあげるべきではないか。

各地にできつつあるシェルターももっと活用できる仕組みにするべきだ。