『「発達障害」と間違われる子どもたち』を読む

里親登録して子どもがやってきてみると、発達障害のような感じの子どもが多いと感じる。あるいは感じないものの、幼稚園や小学校の先生に、発達障害のような感じがするのでお医者さんに診てもらってください、とか言われたりする。

里親のところにやってくる子どもでなくても、発達障害のような症状をみせる子どもたちが増えているように思う。

本書は成田奈緒子著、青春新書。

3月に発行されてすでに7刷になっているから、売れている。関心が高いと言えるのだろう。

この中でも調査報告書の引用で、増えていると紹介されている。しかし、著者は発達障害もどきが増えているので、先生から発達障害のように思うので医者に診せてもらいたいといわれても、すぐに医者に行く必要はないと書いている。

大事なのは早く寝て早く起きる、と言った生活パターンが大事だという。暮らしの基本が大事だと。

里親家庭に来る子どもたちには、生活のリズムがきちんとできていない子も多いのだろう、と思う。大事なのは子どもだけでなく、養育者の生活リズムも大事なのだと著者はいう。

早く寝るように添い寝して、子どもが寝たらあれとこれをしようと考えたりしていると、そういう緊張が子どもにも伝わるという。

難しい本ではないが、私たちの日常生活の態度が乱れていることに気づかされる本である。とくに子どもの日常生活の乱れが、発達障害もどきの子どもをつくっているのだろう。里親向けの本だと思う。