内密出産の子ども、初の特別養子縁組

熊本市の慈恵病院が、孤立を防ぐ内密出産で生まれた子どもが初めて特別養子縁組したと発表した。通算で14例あるのに初めてか、という思いだ。だが、11例で養子縁組が進行中だという。

この問題とは関係がないが、昨年、私の住む千葉県に、慈恵病院の蓮田院長が来て、公開質問状を手渡していった。あれはどうなっただろう。

千葉県に住む女性が慈恵病院で内密出産で子どもを産みたい、というのを思いとどまらせて、産後、千葉県で育児を始めた。しかし知り合いもおらず養育が困難だと、慈恵病院に相談していた。県内の児相は一時保護を行い、その後も乳児院で暮らしているという。これに対して、親と暮らせるよう質問状で質問した。県としては、子どもの権利擁護や個人情報の観点からお答えできない、と回答している。

まったく質問に答えない、というのではなく、可能な範囲で答えたらいいだろうに、と思った。

答えようとしない行政の姿勢と、女性と子どもを心配して千葉県にまでやってきた院長の姿勢。温度差がありすぎる。