児相、第三者委員会の報告

沖縄の里親の一件以来、児相の対応に落ち度があったなどの声を聞くと、敏感にならざるを得ない。

今回のは、神奈川県の母親が起こしていたもので、事件内容は異なる。子どもを車内に放置して熱中症で死亡させた一件。第三者委員会は、報告書で、児相の対応に危機感が欠如していた、迅速な対応が必要であった、速やかに接触を図るべきだった、としている。

子ども家庭課の課長は、「児相だけで何かできるという案件ではない。他の機関と連携して取り組む必要がある」と話したという。が、児相の対応の遅さは決定的だ。

子ども家庭庁もできたことだし、児相の仕組みをゼロベースから考えてみてはどうだろう。一時保護など、ガイドラインは作られた。しかし、継ぎ足しの体制づくりが子どもの権利を確保できる仕組みになっているとは考えられない。虐待件数ひとつとっても、増加は激しい。今や要保護児童の受け皿としても機能していると思えない。