身の丈発言と社会的養護

文部科学相の発言が波紋を呼んでいる。「自分の身の丈に合わせて頑張ってもらえれば」。

社会的養護関係者は、子どもには貧困の連鎖を断ち切ってもらいたいと思っている。同じ連鎖のなかで繰り返さないように。そのために文部科学省も給付型奨学金を充実させたりしている。里親の思いだって同じだ。

が、ユースからよく聞く言葉は、里親に進路を決めつけられた、というもの。まだ進路に対する知識もないなかで、里親としては良かれと思っていったアドバイスが恨みの元となっている。「身の丈」を言っているのではないが、希望をもって生きてほしい若者に、振り返ったとき「ああしていればよかった」ということにならないように頑張ってもらいたいものだ。

ライフチャンスという言葉がある。これについては以前に書いた。