館山に行ってきた

館山、東京湾先端の洲崎に行ってきた。妻の実家がある。

電車が木更津に近づくあたりから屋根にブルーシートがかかる光景が目立ってきた。

たまたま地元の公民館に立ち寄ったところ、ブルーシートやロープを配っていた。災害用のスピーカーがアナウンスしているので、近所の人たちが続々集まってくる。と、まるで同窓会のように昔同級生だった人たちが数人。なかには里親仲間もいる。

3.11の直後に訪問した時もそうだったが、みんな被害にあっているにもかかわらず非常に明るい。

あの日、雨が漏ってきて新聞紙を敷き始めたらそれでは足りない。タオルを敷き、隣の部屋に行ってみたら屋根がないのよ。もう生きているのも嫌だと思った。数日後、お風呂を貸してくれるところがあって、入ったときには、生きていてよかったとはじめて思った。そういう語り。

里親の語りには、水も電気もない。連絡も取れない。そうしたら、顔を見ても覚えていないような人が埼玉から車で来てくれた。生活物資をもって。で、元気なことを確認して帰っていった、と。

屋根にブルーシートがかかっている家は誰かが住んでいる。空き家は家のなかが見えるほど壊れても当然ながらそのまま。

昨日台風が来たような復旧の遅れ。