児童相談所など、定期的に人事異動があって、職員の専門性が高まらない。あるいは高まったとしても3年くらいで異動していく。なんとかならないか、との声が里親からあがる。一方で、里親から「あの人、早く異動してもらえないか」という職員もいる。仕組み全体に目が向いていかないのが実情だ。
この問題に対して、先のフォーラムでの奥山先生の発言がよかった。病院のように専門性を中心にマネジメントできる組織にすればいい、と。公務員は総合力、みたいな信仰がある。いろいろな職場を経験して総合力を身につけるのだ、というが、児童相談所などは総合力という終身雇用的なマネジメントでは対応が難しい。専門性を優先した組織の在り方をぜひお願いしたい。
