2023年の動き

2023年も残すところあと1日。子どもの福祉に関しては大きな動きがあったと言っていいだろう。3か月近くのブログの内容を消してしまったので、思い出しながら今年1年のことを書いておこう。

こども基本法が施行され、こども家庭庁も設置された。関心は子どもの発言をきちんと聴いていこうという動き。子どもの権利条約にあり、こども基本法に反映された。しかし簡単なことではない。子どもが話しやすいよう環境をつくり、しかも大人の都合のいい方法で得るための限定的な形では子どもの声を聴いたことにはならない。また、一部の子どもの言語的な表出だけを子どもの声としてしまうことのないよう気を付けたい。で、大事なのは、子どもに十分なフィードバックがなされることだ。聞きっぱなしでは意味がない。子どもの声を聴くということについて社会的認識がないとか、聴くという手段だけだけが先行しないよう私たちも気を付けたい。

子どもたちの声で、特に興味深かったのが、学校できちんと聴かれていないということだった。先生方が忙しかったり、風土として聴く文化が十分でなかったりしているのだろう。

こどもメガホンプロジェクトという活動がある。10歳から18歳の子どもたちが自由意思で発言し、それを国会議員に伝えたりしている。

こどもの声を聴くということでは、今年が元年。この文化を大きく育てていきたいものだ。

とくに、社会的養護の世界では大事にしていきたい。