大久保真紀さんの取材考記

今日(12月16日)の朝日新聞夕刊に「養育判断 里子の声聴いて」の記事が掲載されている。

ある里親が児相を相手に国家賠償請求訴訟を起こし、12月2日に行われた公判の意見陳述が紹介されている。「私たちは『里親委託解除』の用紙1枚で、『ハイ、そうですか』と受け入れられるような親子関係を築いてきたわけではない」と。

委託解除だけではなく、里親登録を取り消されるケースも多い。しかも、里親や子どもにきちんとしたインタビューもしないで。

こんな、基本的な確認もしないで、委託解除や登録の取消しが各地で起きている。もはや児相レベルではなく、国の対応が問われているといっていいと思う。

親子分離についても、十分なインタビューがなされないで行われているのか、と思ってしまう。

きちんと書くべきだろうが、千葉県でも、内密出産をしようとした娘さんが説得されて通常の出産を行った。しかし環境が整わず児相に相談をしたところ、親子分離され赤ちゃんは乳児院に行き、長期にわたって会うこともできないという。親子分離よりも、親子支援が必要だろうに。