映画『1640日の家族』試写会に行ってきた

「里親と息子の幸せな日々に、突然訪れたタイムリミット。彼らが選んだ未来とは――。フランスを涙で包んだ実話に基づく感動作」とチラシにある。「大切なのは、愛しすぎないこと」ともある。

赤ちゃんから養育してきた男の子が、実父と暮らすようにと言われて、大きな葛藤に見舞われる。どこの国でも同じことだろう。

愛情をかけて養育してくればなおさらのことだ。「大切なのは、愛しすぎないことだ」だって?。それはおかしい。そう思わせてくれる映画だった。

カメラアングルは低く、子ども目線を感じる。子どもだって悩んでいる。里親家庭を描いているが、実親の目線で描くことだってできるだろう。職員の目線でも。

長い間一緒に暮らしていれば、そこに愛情が生まれるのは当然のことだ。それをどうやって割り切ればいいのだろう。

どこの里親家庭にもあるドラマだろう。最後の方で施設の話も出てくる。そういう意味では、施設関係者にもみてほしい映画だ。

小さな出来事が関係者の思いをチグハグにしていく。アメリカのように、それぞれに代理人がいるのもいいな、と感じた。