一時保護の妥当性

さまざまな理由で一時保護される子どもに、その妥当性を検証する仕組みが、明石市児童相談所で検討されている。第三者委員会で確認するというものだ。

欧米では一時保護決定時には裁判所が審査する仕組みになっている。それを参考にした、ということだが、司法審査とは大きくかけ離れている。

なによりも問題なのは、基本的には親子分離にならないような原則が貫かれていることだが、その議論が十分ではない。

一時保護については親子分離の在り方とあわせて、国連子どもの権利委員会が日本にその在り方に問題があるとしている。付け焼刃ではない対応を検討してほしいものだ。