親子の時間を奪ってしまった児相

このタイトルは私が書いたものではなくて、今日の読売新聞の記事のタイトル。普通の感性を持ち合わせているなら、えっと思うだろう。

虐待の有無をめぐって親と児相が対立。1年3カ月一時保護されていたが、虐待を否定する判決がでて、親元に戻ることになったという。赤ちゃんにとっての1年3カ月は気の遠くなるような長さだろう。もちろん親にとってもだが。

国は有識者検討会を開いて問題に取り組むとしているが、昨年だったか「一時保護のガイドライン」がでたばかり。抜本的な対策のないまままたずるずると行くのだろう。

一昨年、国連の子どもの権利委員会からも勧告を受けているが、親子の分離段階でどうして司法が絡まないのだろうか。児相職員が判断するにはあまりにも大きな判断である(会議体で決定しているという言い方をするが)。今回のように、間違ったで済む話ではない。現実に、虐待を疑われて児相と争っている案件は多い。

さらに、一時保護の在り方についても日本は国連から勧告を受けている。長期化の問題以外に、もっと家庭養育の環境を用意できないのだろうか。