国籍には出生地主義と血統主義がある。生まれたところが国籍の地となるのが出生地主義。アメリカやカナダなど。それに比べて、日本など多くの国々は血統主義だ。
そこまでは分かるが、血統主義だとしても、お母さんの方かお父さんの方か。日本で外国人同士が結婚した時、生まれた子どもの国籍はどうなるのか。父系優先血統主義と母系優先血統主義、そして父母両系血統主義がある。さらに血統主義でも条件によって出生地主義の場合がある。日本は父母両系血統主義なので、外国人と日本人が結婚して子どもが生まれた場合、子どもは日本国籍を取得できる。
しかし外国人同士が日本で結婚し子どもが生まれた場合は、お父さん、お母さんの国によって事情が異なる。
だけど、こうしたことを知らないでも子どもは生まれる。国籍取得の手続きをしないと子どもは無国籍になる。実感として、社会的養護の子どもに多いように思う。そして、この辺のことについて児童相談所は的確なアドバイスはしていないようだ。
