児童相談所の権限

最近でこそ親から子どもを分離させるに際して司法が関与するように変化してきているが、これとても国連の子どもの権利条約での総括所見で指摘されたら。

虐待など思いもしない里親が、その疑いで、各地で子どもを突然措置解除され、里親登録も抹消される、という人が続出している。知り合いの里親が思わずもらしたのは児相は強権である、ということ。

多くの里親はそういう体験をしていないから、児相とはうまくいっていると思っているだろう。

私は里親登録から30年もたっているが、その間に辛い思いをした知り合いの里親は多い。子どもを措置されて、何でも相談してね、という児相職員の言葉を信じてなんでも相談していたところ、子どもとの関係がうまくいっていないものと勘違いされて引き上げられてしまった。一度そういう決定があると二度と覆ることはない。その子が里親に委託される場合でも、それまで養育されていた里親のもとには委託されない。

親子分離にあたって、司法の関与があるように、里親と子どもの突然の分離についても司法の関与があるようにしてはどうだろうか。それまでするのが難しいというなら、第三者の関与がほしいところだ。

各地で里親支援センターが整備されつつあるが、里親支援センターは児相の業務の下請け機関であるから、里親側に立って戦うということはない。里親会ですら、二者間の問題なので関わりたくない、という立場だ。

民主的な関係を築いてほしいものだ。