全国里親会未加入問題

全国里親会に加入していない地域里親会はどれだけあるのだろうか。公表したくない気持ちもあるだろうしこちらもなかなか聞きにくい問題である。そういうことから、関心はあるのだが当事者団体から聞きにくい問題ではある。

どうしてこんなことが頭をよぎるのか。それは能登半島地震災害を通じて、関連する地域里親会から情報が入ってこないような感じがするからだ。

全国里親会への加入、未加入問題は、地域里親会側、全国里親会側にそれぞれの理由があるだろうことは想像できる。全国里親会への会費納入の問題や全国里親会の活動への問題など、地域里親会側にけしからんと言えない問題もあるだろう。

全国里親会を名乗るには、やはり全国の地域里親会が加入するのが妥当だろう。行政や政府に提言や要望を言うについては、やはり全国の地域里親会が入っていてこそ有効と思える。また、行政や政府からの新しい方策を始めるにあたって、それを地域里親会に伝える使命も持っているように思う。

互いに、折り合う一致点を見つける必要があると思う。さまざまな大会や勉強会などは自由参加としても、政府への制度改革の要望や今回のような災害や事故に関する情報提供、支援を受け入れたり提供したりすることについては、全国里親会への加入も必要だろう。

そういう意味で、加入未加入問題を簡単に解決できないのであれば、最低限全国里親会に期待する問題に限って加入するという方法で、二段階の加入を検討してみてはどうだろうか。

全国里親会としても、全国を名乗っている以上、全国の地域里親会の加入が必要になるだろう。一部の地域里親会の加入をもって全国を名乗るのは問題もある。地域の里親会としても自分たちの要望などはきちんと政府や行政に届けたいものだろうし、災害の助け合いは全国組織を通じて活動してもらうことが合理的だろうと思う。

そういう意味で、未加入問題は平時には話題にならない問題ではあるが、今回の災害などを通じてみんなで話してみる必要があるのではないだろうか。

繰り返しになるが、全国里親会側、地域の里親会側、あるいは一里親の問題として、謙虚に、問題の解決を俎上にのせてみてはどうだろうか。

それは、一里親としてみれば、無自覚であった日々の活動に直結する問題ととらえなおすことにつながることでもある。