未委託里親の問題

里親登録して2年になる里親がいる。いまだに未委託状態だという。里親の状態を知っている人ならそんなことは十分あり得ると思うだろう。

しかし、里親登録するには、その人は一大決心をして里親になったはずだ。里親登録をした人の6割もが実は委託の話がないかと待っている。

児相の職員に聞いたことがある。ベストマッチングをするには、そのくらいの里親が必要なのだと言っていた。確かに、その登録してから2年になる里親にも何件か話があったという。一時保護だったり高校生だったり、障害があるなど、簡単にOKするのは難しかったという。

しかし今後里親を育てていこうと思うなら、その里親にあった子どもがいないわけではないだろう。未委託里親の割合を減らしていこうと思うなら、そういう委託の方法だってあるだろうと思う。誰だって、最初から優秀な里親として登録する人はいないのだ。

施設と違って、里親は普通の人が手を挙げて里親になるのだ。施設は事業として行うが、里親は高齢になったりすれば卒業する。

里親の委託率を上げていこうとするなら、普通の人を里親になってもらうのと同時に、試行錯誤が可能な子どもの委託を考えていく必要がある。

里親にはなってもらったが、使える里親が少ない、というなら、使える里親に育てていくことだ。