虐待死、千葉県の対応は「公表しない方針」?

野田市の小4女児虐待死事件については、地元で起きた事件にも関わらず、ここで触れてこなかった。地元だからこそ、知らないことをそのままにして軽々しく発言することはやめようと思ってきた。

昨日の朝日新聞の千葉版が触れたことだけなので、これもその情報だけを真に受けるのは危険なのかも知れない。最近はフェイクニュースも多い。むしろ間違いであってほしいと何度も記事を読んだ。

この朝日新聞の伝えるところによれば、千葉県は、新たに虐待事件が発生した場合一切情報を公開しない方針なのだという。県の個人情報保護条例に基づく措置なのだという。

野田市の虐待死事件を教訓にするなら、この判断は大きく間違っている。確かにさまざまな不手際があった。その結果、命が失われたわけだが、もしも事件を伏せて、ないものとされていたら。そう思うと全身が寒気だってくる。

実はまだ朝日新聞の千葉版だけであって、この話の背景も知らない。こんな問題の多い県の対応について、他のメディアが沈黙していると思えない。

そして今回、千葉県市原市で生後10か月の子どもが衰弱死している。即、市の対応に問題があったか、と責任の追及だけに関心を持ちたくはないが、事件の発生で行政が委縮しきちんと報道されないとしたら。

県の個人情報保護条例がこんな形で使われるとは。作ったときに想定されていたのだろうか。問題の大きさからいえば、私たちの知る権利の方がはるかに大きいと感じる。