最後のニュース を聞く

昭和の歌というテレビ番組で、井上陽水の「最後のニュース」という歌を聴く。最後のニュースといえば、世界の終わりに流れるニュースなのだろうか。ネットでいきさつを読むと、当時、筑紫哲也のニュース番組「NEWS23」のエンディングテーマとして流されたという。ニュース番組の最後の時間に流す歌だから「最後のニュース」なのだろうか。

歌詞は、不気味な、世紀末のような事柄が歌われている。さまざまな問いかけの歌詞の後半に、~親の愛を知らぬ子供達の歌を声のしない歌を誰が聞いてくれるの~というフレーズがある。

まるで、最近のテレビニュースの、ウクライナの爆撃されたような風景の映像の隅に見いだされるなにものか。いや、暴力だけではない悲惨さだ。愛を知らない子どもたちの声のしない歌を誰が聞いてくれるのか、というのだから。

どこの、だれに、どのように、私たちは付き合っていけばいいのだろうか。歌を聞いての、モノローグである。