大川小学校に行ってきた

チケットも買っていたし友人とも約束をしていたので、仙台に行ってきた。先にも書いたように全国里親大会は台風19号のために中止。

ファミリーホームをやっている友人の車で石巻や女川に行く。8年も前になるのか、東日本大震災の時に海岸線を北上したが、女川には行けずじまいだった。

未だに当時の被害そのままの大川小学校に行った。どういうわけかマスコミの人たちがいる。海は高いコンクリの塀によって見ることができない。そのコンクリの工事をやっているダンプカーが小学校の前の泥道を何台も通る。

子どもたちが何人も犠牲になったところだから、子どもたちを降ろすことはやめて大人だけで祭壇のところに行く。と、共同通信の記者が声をかけてきた。「遺族の方ですか」と。「先ほど最高裁の判決が出たので、あるいは遺族の方が来るかと思って」という。こちらはなんにも知らない。児童23人の遺族が市と県を相手に損害賠償を起こしていたのは知っているが、最高裁は市と県に約14億4千万円を支払うよう命じた高裁判決を支持したというのだ。

気が付いてみたら11日。月命日、といえる。ダンプカーが通ったり、ここは未だに復興のさなかなのだ。

ホテルに帰って、翌日は台風19号が静岡に上陸して、各地の川の決壊がテレビで流される。それは記憶のなかでだぶり、判決の厳しさが身に染みる。

翌日の今日13日、新幹線は線路が土砂に覆われ運休。