里親制度 どうあるべきか

里親というのはいったい何なのか、そういうことをつい考えてしまう。里親はボランティアである。それでよいのかもしれない。里親のあり方を明確にすることによって窮屈な制度になって、誰もやりたがらないことになってしまうのでは残念だ。

里親には親権の一部が付与されている。監護権や教育権、懲戒権など。これは施設でいえば施設長なみの権限と言える。

里親とファミリーホームの「養育指針」を作る時、定義を試みた。「里親とは、家庭というもっとも私的なところで公的な業務を行う」もの、といった感じだったと思う。最終的にはそれは採用されなかった。「業務」が引っ掛かったのかも知れない。ボランティアなので業務ではない、と。

ボランティアでありながら業務性もあって、それなりの保障もあるような存在、そんなイメージを追求していく必要があるのではないか。